金浦空港に降り立ち、ソウル市内に向かう為
韓国空港鉄道、通称AREXの乗り場へ
スーツケースを引きながら向かいました。
韓国に到着するやいなや、
家内の携帯に知らない番号から複数回の着信が。
移動していて全くもって気付かなかったのですが
私の携帯にも複数回の着信履歴が。
駅のホームに立ち、
ソウル市内行きの列車を待ちます。
間も無くソウル市内へ向かう列車が入線します
とアナウンスがある中。
再び、先程の番号より家内の携帯に着信が。
私が『取り敢えず、出てみたら?』と促し、
恐る恐る家内が電話に出てみると・・・。
最初は怪訝なトーンで話していた家内。
『あっ、はい。そうです。』
徐々に丁寧なトーンに変わってきました。
どうやら、日本語でのやり取りみたいです。
通話が終わり、家内が電話を切ります。
通話の相手はどなたからだったのか尋ねてみると
金浦の現地ANAの方からとの事でした。
どうやら、私たちの座席にビデオカメラがあり
それを渡したいから鬼電したとの事でした。
家内と娘にはそのままホームに残っていて貰い、
私1人で空港まで来た道を歩いて引き返し
ANAのカウンターに向かう事にしました。
金浦空港に戻り、ANAカウンターに到着。
カウンターにいた女性の方に事情をお話しすると
何処かに内線をした後、少々お待ちくださいと。
待つ事、数分。
別のドアからANAの職員さんが出てきました。
たぶん、現地の韓国の職員さんだと思うのですが
『何度もお電話してしまい、誠にすみません。』
と片言の日本語で丁寧に謝られてしまいました。
むしろ、謝らなければならないのは私の方なのに。
そして、幾重にも大切に布で包んでくださった
ビデオカメラを出して手渡ししてくださいました。
日本からの到着は金浦空港だったのですが
日本への出発は仁川空港の予定だったので
AREXに乗ってしまう前で本当に助かりました。
妻の方の着信履歴は確認してませんが、
合わせると20回は超えてたと思います。
くしくも、日韓関係の悪化が騒がれている中での
今回の訪韓旅行。
電話に出るまで何回も掛けてくださった職員さん。
どんな気持ちで掛け続けてくださったのか。
感謝しても感謝しきれないです。
韓国へのイメージがガラッと変わったと共に
やはりANAは『安心の翼』だと改めて感じた
そんな出来事でした。
その職員さんに丁寧にお礼を伝え、
家内と娘の待つホームへ向かいました。